東京で中古住宅の売却時に住宅診断をしてもらうメリット・デメリット

公開日:2022/01/15   最終更新日:2022/01/21

住宅診断では外壁のひび割れや、床下の欠陥、屋根裏の構造など中古物件で瑕疵が多い部分を徹底的に調べることができます。欠陥を知らずに売買が進み、契約後に問題が生じるとトラブルになりかねません。そこで今回は、住宅診断を行うメリットとデメリットについて紹介します。中古物件を売買しようと考えている方は参考にしてくださいね。

中古住宅の売却時に住宅診断をしてもらうメリット・デメリット

住宅の状態についての説明・斡旋可否の案内の義務化

住宅の状態についての説明・斡旋可否の案内が義務化となったのは、20184月に宅地建物取引業法の改正。宅地建物取引業法は、不動産業務の運営において公正な取引を行うため、定められた法律です。

また、義務化されたのは住宅診断の実施ではなく、説明と斡旋の可否の案内について。住宅診断自体は必ず行わなくてもよいのですが、「住宅診断を行っているか」「住宅診断を希望するか」「希望する場合の事業者の紹介・段取り」などを説明することは義務付けられています。

また、売却主は基礎や土台、雨漏り防止などの箇所に対しての調査結果を書面として説明する必要があるため、住宅診断を行っていない場合は自分ですべて調査する必要があるでしょう。この義務化は中古住宅のみとなっており新築住宅は任意ですが、新築住宅の場合でも住宅診断もしておくと今後のためにもなるため、中古、新築かかわらず行うのがよいでしょう。

次の見出しから住宅診断のメリット・デメリットについて紹介していきますが、住宅診断を行わないにしても「説明や斡旋」は行わなければならない点には注意してくださいね。

住宅診断のメリット

・安心して買ってもらう材料になる

売却する前に住宅診断をしておくことで、買主に安心して売却できます。「○○に不備があった」「聞いていない欠損が見つかった」など、物件売却後にトラブルになるケースも多いことから、トラブル回避につながります。また、住宅診断が住んでいる物件は信頼されているため、高めの値段設定にしても買い手が付きやすいといえるでしょう。

・瑕疵があっても買主に伝えておけば売却可能

住宅を売買する際には「建物の構造や主要な部分に対し調査結果を示したうえで、売主と買主が互いに確認したことを書面に記載し交付する」という決まりがあります。住宅診断を行い、売却時にしっかり瑕疵の説明を行って承諾を得ればその物件を安心して売ることができるうえ瑕疵について告知しておけば、後々責任追及を負わされないためトラブル回避につながるでしょう。

・修繕箇所を確認できる

修繕箇所を確認できることも住宅診断のメリット。住宅診断によって重大な問題が発覚することも少なくないため、売却前に修繕できます。

住宅診断のデメリット

住宅診断のデメリットは以下のとおりです。

・補修困難な傷や不具合が見つかる

・補修の必要性が高まり、費用がかさむ

・居住中の場合は家の中を見られる

・瑕疵が見つかった場合、補修するか価格をさげる必要が出てくる

住宅診断を行い、思ってもいなかった瑕疵が発見されると、補修する必要や補修に対して費用がかかってしまいます。また、買主によっては修繕対応を求めてくるケースもあるため、負担が増えるのも事実です。

住宅診断を行う際にかかる費用

住宅診断の費用は主に以下の3つです

・基本料金:5~7万円

・オプション料金:1.5~3.5万円

・報告書作成料:0.5~1.5万円

基本料金は、主に点検する場所をすべて含んだ料金となります。オプションは業者ごとに差異がありますが、一般的には屋根裏や床下へ侵入した詳細な調査料金になります。

ほかにも侵入口がない場合に新設代や、足場組立費なども含まれるようです。報告書については基本的なものは基本料金に含まれ、より詳細なものは別途料金がかかります。

住宅診断の大まかな流れ

住宅診断の主な流れは以下のとおりです。

・問い合わせ・申し込み

・必要書類の準備

・住宅診断の実施

・報告書受けとり

・支払い

問い合わせや申し込みは電話やWebサイトから行います。この際一社で決めるのではなく、いくつかの会社を見比べながら検討するのがよいでしょう。比べる際に見るポイントは業績や施工実績が多いか、一級建築士がいるかなどです。

必要書類の準備は指定された図面や、住宅の間取り図などを用意し事前に送付します。もし施工日までに間に合わない場合には、その旨を伝えたうえで当日に渡すことも可能です。

住宅診断の所要時間は2階建ての一戸建てで23時間程度、詳細な侵入調査を含めると34時間程度かかります。調査が終了したら、報告書を受け取り検査の内容や、報告を受けます。報告や支払いのために1時間程度時間を取っておくと安心です。

 

今回は、住宅診断のメリット・デメリットや住宅診断の大まかな流れについて紹介しました。住宅診断を行うことで売主・買主が気持ちよく売買できるうえ、購入後のトラブル回避にもなります。住宅診断のデメリットも大きなものはないため、行うことがおすすめですよ!

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