住宅診断とは何を行う?費用の相場と、業者を選ぶコツ

公開日:2022/01/15   最終更新日:2022/01/21

2018年4月以降、日本では中古住宅取引の際に住宅診断の結果を提示することが義務化されました。そのため日本では近年住宅診断の需要が高まっています。実際の住宅診断ではどのようなことが行われるのでしょうか。今回の記事では住宅診断の内容や費用相場、業者選びのコツなどを詳しく解説します。

住宅診断で行われること

住宅診断では主に外部、内部、屋根裏、床下、設備の5つの観点から調査・点検を行います。それぞれ分けて紹介しましょう。

外部

外部調査とは建物の基礎や外壁、軒裏、屋根、バルコニーの調査を指します。調査項目はコンクリートのひび割れや劣化具合、外壁のひび割れや雨漏り、バルコニーの防水層のひび割れなどを点検します。

内部

内部調査では床、壁、天井、床下、建具などの点検を行い、異常がないか調べるようです。床や壁は劣化具合や雨漏り、建具では動作確認、床下では欠損やシロアリ被害の確認をします。

屋根裏

屋根裏調査は天井の点検口から覗き込んで調査を行います。家の構造上、点検窓がない場合には調査できない場合があるようです。どうしても調査を行いたい場合には、天井口を新設する必要があるため別途で費用がかかることがあるでしょう。

床下侵入・屋根裏侵入

天井口からのぞき込むのではなく、侵入して調査を行う項目です。危険な場合や困難な場合は工事できないケースもあります。

設備

設備では給水・給湯設備や、排水設備、換気設備など生活で必要不可欠な設備について点検を行います。

当日の流れ

住宅診断の当日の流れを簡単に確認しておきましょう。まず、診断する物件で当日の流れと所要時間の説明を受けます。その後外の外壁や給湯設備などの診断を行い、室内の診断を行います。

床下や屋根裏侵入を行う場合は、室内の点検が終わったのちに行い、報告書を受け取って終了です。報告書を受け取った際に、気になる点や将来のメンテナンス時に不安があることがあれば質問しておくとよいでしょう。

住宅診断の費用相場

まず前提として業者によって値段が異なるため、ここで紹介する費用相場はあくまで目安として捉えてください。住宅診断の主な費用相場は一戸建てが5~7万円、マンションが4~6万円となっています。オプションで床下や屋根裏に侵入調査を行う場合、1.53.5万円がプラスになる業者もあります。

住宅診断業者を選ぶコツ

住宅診断を行っている会社

住宅診断を行えるのは国土交通省による講習を行い登録した建築士だけなので、主に以下のような会社であれば住宅診断を行えるでしょう。

・建築設計事務所

・工務店

・不動産会社

・住宅履歴情報蓄積、JSHIなどに加盟している調査会社

上記のような会社でも建築士が不在であったり、講習を受けていなかったりすれば住宅診断はできないため、あらかじめ確認しておくことが大切になります。

住宅診断業者の選び方

・実績が多い会社

何かを選ぶ際にはやはり実績が多い会社は安心です。日本で住宅診断が始まったのはここ10年程度で、中古物件の住宅診断が義務付けられたのは2018年のため、住宅診断の実績は判断しにくいかもしれません。そんな時に重要なのが「どんな実績を獲得しているのか」ということです。一戸建ての住宅診断をしたいのであれば一戸建ての優秀な賞を獲得していたり、中古物件のリフォームに特化していたりする会社がよいでしょう。その会社の色を実績から判断することで、信頼できる住宅診断が行えます。

・資格のチェック

資格を確認することも実績を確認するくらい大切なこと。信頼できる診断結果を得るためには最低でも一級建築士の資格を持っていることが必要です。なぜなら、一級建築士であれば実務経験が豊富なため、どのような構造にも対応できるからです。2級建築士に住宅診断を任せる会社もいますが、一級建築士に勝る二級建築士は数が少ないため、わざわざ任せる必要はないといえます。

・第三者の会社

住宅診断を行う場合、その物件と業者が第三者である必要があります。なぜなら依頼した業者が出資している物件で、不利になるような診断結果が出た場合、虚偽の診断結果を伝える可能性があるからです。第三者の会社であるか調べるためには「何か補修が必要な場合には、リフォーム業者の紹介がありますか?」と尋ねてみましょう。この質問に対し「第三者の会社である以上、業者の紹介はできません」と答えてくれれば問題ありません。積極的にある会社を押してくるような会社は第三者の会社ではない可能性があります。

 

今回は「住宅診断ではどんな調査をするのか」「住宅診断の費用」「住宅診断業者の選び方」について紹介しました。住宅診断では主に床や壁のひび割れがないか、床下、屋根裏などの侵入調査を行います。費用に関しては基本料金とオプション料金に分けられており、基本料金は57万円、オプション料金は1.53.5万円です。住宅診断業者は必ず第三者機関に依頼するようにし、実績が多い会社を選ぶようにしましょう

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